2030年07月14日

白浪五人男とは

 街道の大泥棒・日本駄右衛門を首領とする盗賊団の中でも、スター級(?)の五人組の泥棒のことで、もちろんフィクションです。

メンバーは
da_thum.gif盗賊の首領・日本駄右衛門

ben_thum.gif女装の怪盗・弁天小僧

t_thum.gif神出鬼没の盗賊・忠信利平

akaju_thum.gif最年少の盗賊・赤星十三郎

nan_thum.gif元漁師の船強盗・南郷力丸の五人です。

「白浪(しらなみ)」=「盗賊」のことで、
その昔、中国の山西省*の白波谷(はくろうこく)という場所に、張角と言う盗賊がいて、彼ら盗賊のことを「白浪賊」と呼んだことに由来するそうです。

山西省-Wikipedia参照のこと(外部リンク)。

「しらなみ」はその訓読み。

enosima.jpg

ちなみに『白浪五人男』とは…続きを読む
posted by fuji_nishi. at 12:38 | Comment(2) | TrackBack(1) | 白浪五人男

2025年07月21日

辞書を語る

 その昔、短大の卒業制作を「辞書」にしたほど、辞書が好き。私が特に影響を受けたのは、A・ビアスの『悪魔の辞典』(岩波書店)と、赤瀬川原平の著書『新解さんの謎』(文藝春秋)です。

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 『悪魔の辞典』はアメリカが急激な発展をとげ、莫大な富と権力を築いた時代の19世紀末〜20世紀初頭の作品です。当時のアメリカはキリスト教思想が支配する社会でしたが、著しい科学の進歩で心霊現象の大半は嘘っぱちであると証明され、大量の超・合理的現実主義者を生み出しました。その結果、モラルの低下と信仰の形骸化を招いた時代でもありました。

 法的には「誰もが平等」で、「言論の自由」を認められている昨今だけど、実際はどうでもいいところで検閲に引っ掛かり、放送や出版が自粛される例が跡を絶ちません。また社会生活を営む上で、「本音と建て前」の使い分けも「必要悪」とされる風潮に、少なからず息苦しさを感じている人、逆に「心にもないお世辞」や「表面的な親切・好意」を真に受けて、大恥をかいたり、心に深い傷を負った人もいることでしょう。

 ビアスはそんな矛盾に満ちた世の中を見据え、人間の「善意の中に潜む悪意」を、「辞書」の形でズバリと指摘しているところが面白い。『悪魔の辞典』が長いこと支持され、読み継がれているのは、そんな現代社会の閉息感や、人間の不誠実な面を露悪的な文章で笑い飛ばさせてくれる点です。相当、皮肉たっぷりの言葉ですが、ある意味「人間の本質」を突いていると思う。読者に媚びない彼の姿勢は潔く、実に痛快です。

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 21世紀になっても彼の精神は受け継がれ、講談社から『筒井版 悪魔の辞典<完全補注>』が発売されました。この本はあの有名な作家、筒井康隆氏の翻訳です。文章に訳者自身の「個性」が突出していながらも、これまで大幅に削除されていたビアスの詩も、忠実に再現されている力作です。なんと完成までに9年もの歳月を要したと言うから驚きです。新旧『悪魔の辞典』の読み較べもまた楽しいかもしれません。
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posted by fuji_nishi. at 13:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 参考文献

2025年07月15日

読書日記その2 『太陽』1979年12月号 200号 占い特集

 あまりにも長いので、記事を分割しました。2冊目の紹介です。

DSC_0015~3.jpeg表紙

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DSC_0015~4.jpeg目次

[感想]


 今から46年ほど昔の雑誌ですが、個人的には五味康祐氏の「歴史上の女を観る」という特集が興味深かったです。

 五味先生が歴史上の女性の手相を想像し、当代きっての有名人とのマッチングを考察(北条政子✖️米長邦雄、淀君✖️田中角栄、小野小町✖️五木寛之、春日局✖️長嶋茂雄、江島✖️森進一、山内一豊の妻✖️河野洋平、高橋おでん✖️大場政男、桂昌院<五代将軍 徳川綱吉の母>✖️堤義明、与謝野晶子✖️田中小実昌、細川ガラシャ✖️江川卓)しているのですが、それぞれ別にパートナーがいようがお構いなし。

 そもそも時空を超えた相性診断なんてクレイジー…いえ、なかなかぶっ飛んだ企画ですネ!それとも五味先生がフリーダムなお人柄なだけ?(編集後記を読むと、想像上の手相をイラストに描き起こした人のご苦労が偲ばれます。)

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posted by fuji_nishi. at 13:06 | Comment(0) | TrackBack(0) | 参考文献

2025年07月14日

ブログ20周年!

 おかげさまで当ブログも満20年となりました。本当に月日の流れはあっという間です。

 これまで平穏無事に運営してこれたのも、訪問して下さる皆様のおかげです。ありがとうございます。
きまぐれ更新ではありますが、今後とも宜しくお願いいたします。

sira5.gif白浪五人男ブログ続きを読む
posted by fuji_nishi. at 15:25 | Comment(0) | TrackBack(0) | ごあいさつ

2025年07月13日

読書日記その1(ルポ 秀和幡ヶ谷レジデンス)

 このところ老眼と集中力の低下ですっかり読書離れしてましたが、とあるマンション理事会メンバーの暴走で話題になったドキュメントと、自宅を片づけの際に発見した昔の雑誌(占い特集)があまりにも面白かったので、一気に読み進んでしまいました。

 まずは一冊目のご紹介。

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 秀和レジデンスと言えば都心の一等地にある、真っ白な凹凸のある壁に、青い屋根瓦と曲線的な黒いアイアン装飾(ベランダや塀の柵、門や外灯などにも)が特徴的な、古いながらも手入れの行き届いた、人気のヴィンテージマンションという印象があります。

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 その人気の秀和レジデンスシリーズでも、幡ヶ谷だけは不人気で、なぜか相場の30〜40%でも売れない。それはマンション理事会のメンバーが固定して、25年近くも独裁が続いていたから。

 理事長の息のかかった業者と管理人を選定し、区分所有者の許可なく管理費の大幅な値上げを実行。詳細な内訳の開示を求めても、頑なに拒否。どうやら使途不明金があって、不正が横行しているらしい。そして住人を悩ませたのは数多くの謎ルール。具体例を挙げるとこんな感じです。(以下順不同)

 ・マンション住人「以外の人物」が泊まりに来たら罰金1万円(たとえ家族や友人でもダメ)

 ・引越しの際の荷物を管理人にチェック(理事会の基準に合わない物はマンション内に持ち込めない)される

 ・平日の17時過ぎと土日祝日の宅配業者や介護ヘルパー・ベビーシッター、不動産仲介業者など、「外部の業者」の立ち入り禁止

 ・深夜の救急車も住人のキー解除がないと搬送できない

 ・マンション売買に当たっては理事会の面談と許可が必要(ものすご〜く待たされる)

 ・給湯器はバランス釜のみで浴室工事はほぼ不可能、フローリング床のリフォームもダメ


など、理不尽で実生活に合わないものばかり。

 少しでも理事会に苦情を言おうものなら、その住人は地味だけどメンタルにくる嫌がらせをされ、居づらくなるように仕向けられたとか。そんな理事会の横暴に声を上げ、正常な理事会にしようと綿密な準備と対策をして、立ち向かった人達のドキュメンタリーです。

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posted by fuji_nishi. at 13:11 | Comment(0) | TrackBack(0) | 参考文献

2025年07月08日

旧字体に慣れよう(20)-お習字-

 以前、我が家がガラクタだらけで、父の闘病生活を機に片付けの必要に迫られたことを書いたのですが、あれから4年の歳月が流れました。その間、父の蔵書を古本屋に売ったり、不用品をぼちぼち片づけてはいたのですが、今度は我が家の老朽化で修繕とリフォームが急務となり、現在せっせと断捨離中です。

 その片づけの最中、中2の時の習字の課題がひょっこり出てきました!今から約40年前の作品です。(私の中では)比較的上出来だったので、取っておいてた(今の今まですっかり忘れてたくせに) んでしょうね。僭越ながら今回はこれをテキストにしてみましょう。

DSC_0007~6.jpeg楷書体と行書体のセットで、冠婚葬祭や挨拶状によく使われる慣用句が一通り書いてあります。

  漢字はまだマシ(ところどころ間違いはあるけれど)だけど、ひらがなの運筆が下手過ぎ!ちなみに末尾の✖️印は、本名の⚪︎✖️子の子が中途半端に消え残っているだけ(消しゴムマジックに失敗した)だけです。

DSC_0011~2.jpeg先生の赤ペン指導つきです。筆の絵が可愛い。

 当時の授業はハード(宿題の量が膨大!)だったけど、そのおかげで毛筆の苦手意識は減りました。こうして過去の経験が今に繋がり、古文書学習の礎になっているかと思うと実に感慨深いです。

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posted by fuji_nishi. at 11:19 | Comment(0) | TrackBack(0) | 古文書

2025年05月30日

旧字体に慣れよう(19) -箱の中身は何だろな?-

 今回も箱書です。

DSC_0006~3.jpeg長年エアコンの真下に置いておいたら、変な水滴の跡が点々と!雑に扱っているのがバレバレ。まさに豚に真珠状態で恥ずかしい!

 箱の文字にクローズアップしてみましょう。

DSC_0007~5.jpegどうやら丸いお皿(丸皿)が入っていたようですね。

色絵 花鳥 拾(十)隻

読み: いろえ かちょう じゅっせき

丸皿


 要するに「花鳥の色絵が描かれた丸皿が10隻※(枚?)入ってます」という意味の箱書です。

 ちなみに肝心の中身はなくて、別のモノ(CD ROM、DVD、今や懐かしのフロッピーディスクなどの記録媒体)が入っておりました。箱本体の年代はおそらく昭和。新しくても昭和50年代くらい?のものと思われます。

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posted by fuji_nishi. at 10:29 | Comment(0) | TrackBack(0) | 古文書

2025年04月26日

古本との出会い『歌舞伎=伝統の美 -昇華された芸の世界-』

 たまたま入った骨董屋で、久々に歌舞伎に関する名著を見つけました。

DSC_0006~2.jpeg表紙

 購入したムック本のタイトルは『歌舞伎=伝統の美 -昇華された芸の世界-』河竹登志夫 監修/立風書房(1985年1月20日 第1刷・1985年12月10日重版 ISBN4-651-80024-6 c0074)です。

 定価2500円のところ1000円で買えたのはラッキーでした。まさに本との出会いは一期一会ですね。

DSC_0007~3.jpeg裏表紙 可憐な藤娘❤

 今から40年前に発行されたムック本で、監修は河竹登志夫*1と、これは間違いなく「当たり」だと思い、購入しました。カラー写真と図説が豊富で、執筆陣も河竹登志夫に渡辺保、金森和子ほか、エッセイには横尾忠則など豪華な顔触れ。巻頭グラビア写真は現在活躍されている歌舞伎役者、そのお父上、お祖父様世代(時代ですね〜)の若かりし頃のお姿が楽しめます。

 本の構成としては、現在出版されている「歌舞伎解説書」の先駆けみたいな本でした。それもそのはず、河竹登志夫氏は『演劇界』の監修をされていた方と知り、納得の構成です。これまであまり話題にされなかった歌舞伎ゆかりの地の紹介と、農村歌舞伎まで言及されていたのが画期的だと思いました。

 商業誌と素人のミニコミとではクオリティに格差はあれども、方向性としては間違っていなかったと思いました。

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posted by fuji_nishi. at 23:15 | Comment(0) | TrackBack(0) | 参考文献

2025年04月18日

旧字体に慣れよう(18)-時屋のどら焼き-

 先日、新宿西口の小田急ハルク1Fにある和菓子屋さん、時屋(ときや)でどら焼きを買いました。

出典:食べログ/時屋 新宿小田急ハルク店(ときや)

 藤子F不二雄先生が生前、ここのどら焼きがお好きだったようで、一説にはドラえもんに出てくる「どら焼き」のモデルが時屋とも言われていますね。今回は中どら3個入り(税込\1,130)を購入。サイズは直径10センチはありそう。

 どら生地はしっとり、あんは大納言小豆の粒あんで、あっさりとした甘みで美味しかったです。味にうるさい家族にも好評でした。肝心のどら焼きの写真がないのは、(食い意地張りすぎて)写真を撮る前に食べ終わっていたから。デブあるあるですね〜💦

DSC_0005~2.jpeg時屋の包装紙の一部
 
時屋の菓子※寫(ときやの かし うつし)※寫は写の旧字体
(時屋のお菓子を写生したという意味)

DSC_0005~4.jpeg実篤(落款)

 持ち帰り用の包装紙は武者小路実篤(むしゃのこうじ さねあつ)による書画です。武者小路実篤も時屋の常連だったそうで、店内には武者小路実篤の書画が飾られているようです。今度は店内で甘味を味わいたいと思いました。

出典:新宿西口思い出横丁通信/ドラえもんのどら焼き「時屋」
posted by fuji_nishi. at 12:08 | Comment(0) | TrackBack(0) | 古文書

2025年03月28日

ほぼ嘘と確定

 大変ご無沙汰しておりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか?しばらくブログ更新を放置している間に気がつけば春。月日の早さに驚いております。

 今日は久々に気心の知れた先輩とランチをしたのですが、その人は実は父の古くからの知り合いでもあったので、生前父から母との馴れ初めを聞いていないか、聞いてみたのです。

 そしたら案の定、私達の知っている話しかしていなかったし、例の親戚が話していたようなドラマチックな話はなかったようです。まあ、とっくの昔に夫婦仲は冷めきっていて、父は家に帰るのが嫌で飲み歩いていたというのに、そんな惚気話を他所の人にする訳がないんですがね。

 以上のことから例の親戚の「ある人から聞いた話」は、限りなく嘘に近いと確信しました。改めて例の宗教の害悪さと、霊能者の嘘八百に腹が立ちました。こんな嘘だらけの宗教にハマっている人の気がしれないし、金なんか鐚一文も払いたくないと思いました。


 
posted by fuji_nishi. at 22:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | ごあいさつ
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