2005年08月29日

稲瀬川

 黙阿弥の歌舞伎の舞台には、よく稲瀬川(いなせがわ)が登場します。たとえば『三人吉三(さんにんきちさ)』では「稲瀬川庚申塚」の場面、そして『白浪五人男』では「(稲瀬川)勢揃い」の場面です。どちらも「最大の見せ場」と言われる場面で、この稲瀬川が出て来るのです。
 
 これまでに何度も、稲瀬川が江戸(=東京)の隅田川がモデルであると書いて来ましたが、隅田川クラスの川にたとえるには、規模が小さすぎて少々、無理があるように思えます。
inasegawa.jpg
話の進行上、地理的にはたしかに適当だと思うのですが、ちょっと、ねぇ・・・

 江戸時代の稲瀬川がどうだったのかは知らないけれど、少なくとも「滝」になるほど「急流」の川ではなかったように思います。
 
 それではなぜ、近くにもっと大きな川(=滑川)があるのに、黙阿弥はわざわざ稲瀬川を選んだのでしょうか?

続きを読む
posted by fuji_nishi. at 23:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 白浪五人男

2005年08月23日

南郷力丸の「モデル」は茅ヶ崎出身

なんだそうです。

私のHPでもちょびっと解説していますが、私が入手した資料によると、

・日本左衛門の手下で実在した人物、南宮 行力丸(なんぐう こうりきまる)がモデル

という説が有力なのですが、日本駄右衛門のモデルの盗賊団は静岡〜愛知を中心に活動していたようなので、やっぱり鎌倉〜湘南地方(茅ヶ崎・南湖)出身の実在した人物も入っていましたか。



なるほど、なるほど。思い込みでミニコミに「腰越[小動(こゆるぎ)]出身」なんて、書かなくて良かった〜。勉強になりました。

続きを読む
posted by fuji_nishi. at 03:02 | Comment(0) | TrackBack(0) | 南郷力丸

閑話休題

 ブログを立ち上げてから1ヶ月と少し、たちました。
ありがたいことに最近では、毎日、誰かしら訪問して下さってるようで、嬉しいです。

本家(?)のHPなんて、1週間「(自分以外は)訪問者ゼロ」なんてこともザラなので、嬉しいやら恥ずかしいやら、何やら申し訳ない気持ちになります。でも当ブログまで足を運んでいただいた皆様には、本当に感謝をしています。「誰かに必要とされている」限り、これからも頑張って続けていきたいものです。

 前置きが長くなりましたが、先日久々に歌舞伎を見に行って参りました。続きを読む
posted by fuji_nishi. at 02:14 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・時代劇

2005年08月18日

しぎたつざわ?しぎたつさわ?

 昨日の訂正で気になったのが、
「(稲瀬川)勢揃い」の南郷力丸のツラネのせりふ「さてどんじりに控えしは、(中略)覚悟は予(かね)て鴫立沢 注6〜」の部分です。

 てっきり私は「しぎたつざわ」だと思っていたのですが、両親そろって「しぎたつさわ」と発音しています。つい最近になって歌舞伎に興味を持った私と違って、古典文学の造詣が深い人達が言うのだから、なんだか心配になってきました。

 結局、どちらが正しいのでしょうか?どなたかご存知の方がいらっしゃったなら、教えて下さい。
続きを読む
posted by fuji_nishi. at 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 南郷力丸

2005年08月17日

訂正のお詫び -その2-

またまたミニコミの話で申し訳ないのですが、またしても誤字脱字(正確には文字の重複)を発見しました。

P13の「お約束」その四「様式美」の「浜松屋」での弁天小僧菊之助のせりふ

注意書き12の送り仮名がうえのみやなっておりました。(正しくは「かみのみや」です)


そしてP45の『白浪五人男』版 歌舞伎用語辞典、
【そ】の項目【宗十郎頭巾】の説明で、

> 何やら「ひと癖ありそうな」武士の、

「の」が余計でした。

 もしもこの本を入手された方がいらしたら、この場をもちまして、訂正とお詫びを申し上げます。大変お騒がせいたしました。訂正は以下の通りです。

続きを読む
posted by fuji_nishi. at 18:40 | Comment(0) | TrackBack(0) | ミニコミ

2005年08月13日

駄右衛門その1

 見るからに「アヤシイ」このお方は、『白浪五人男』のリーダーの日本駄右衛門です。盗賊のリーダーだから、そりゃもうアヤしくて当然ですよね。

 ヘンな髪型だけど、この髪型は「大百」、もしくは「百日(髷)」といって、月代(さかやき)の部分が伸び放題になった(だいたい三ヶ月ほどほったらかした)状態です。石川五右衛門など、大時代的な凄みのある悪役か、大泥棒の髪型を意味しているのです。

けっして頭の上にタワシをのせてるわけじゃぁ、ないんですのよ。ホホホ。

daemon.gif

 イラストはなんか「演歌歌手の興行」みたいですね。
posted by fuji_nishi. at 18:44 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本駄右衛門

2005年08月11日

備忘録

 今後、間違えないようにメモ。
胡蝶の「胡」は「古い月」ね。よし!
ついでに胡蝶の意味も調べてみました。

こちょう【胡蝶】

[胡は中国では北方の民族のこと]
「蝶」の朝廷風の格調高い呼び方・表現。

そう言えば「胡蝶蘭」って植物もありますよね。
posted by fuji_nishi. at 14:41 | Comment(0) | TrackBack(0) | 用語辞典

2005年08月09日

ミニコミ発売のおしらせ

hyoushi.jpg[表紙]
urahyoushi.jpg[裏表紙]

 本のタイトルは『白浪五人男考』、B5判・横とじ/本文48Pです。定価は税込み1000円です。歌舞伎初心者にも理解しやすいように、この歌舞伎の舞台となる地図を掲載し、各場面のあらすじと解説にもイラストを多用しました。他にもセリフや衣裳から読み取る「登場人物像」、巻末には辞書もつけました。

 以下の書店で発売中です。実際にお手にとって下さると嬉しいです。

・書肆アクセス(東京/神田神保町)10冊納品
(誠に残念ながら2007年11月17日をもって閉店致しました)

模索舎(東京/新宿御苑そば)5冊納品

Gallery ART SPACE (東京)2冊納品

・フィクショネス(東京/下北沢)5冊納品

タコシェ (東京/中野ブロードウェイ3F)5冊納品

たらば書房(神奈川/鎌倉駅西口すぐ)5冊納品(立ち読みできます)

高円寺文庫センター(JR高円寺駅北口)3冊納品



続きを読む
posted by fuji_nishi. at 10:52 | Comment(2) | TrackBack(0) | ミニコミ

2005年08月05日

訂正とお詫びのおしらせ

 本日、ミニコミの印刷代金を支払って参りました。
印刷も一応ページ飛びもなく、「なんとか見られる」仕上がりでした(ホッ!)。

 ただ、今まで見落としていた誤字脱字があるのを発見!
しまった〜〜〜!!!!(汗)と、後悔しきりです。

 このブログでも、青砥藤綱の項目で「胡蝶の香合」について、ちょっと触れているのですが、何故だか今までずっと「故蝶の香合」だと信じ込んでいました。

 それでもパソコンで打ち込んでいた箇所は資料を見たり、何度もプリントアウトして誤字脱字のチェックをしていたので、そこは問題ないのです。しかし手描きの(あらすじ)説明の部分で、何ケ所か「故蝶の香合」となっておりました。「胡蝶の香合」が正解です。

続きを読む
posted by fuji_nishi. at 20:38 | Comment(0) | TrackBack(0) | ミニコミ

2005年08月04日

庚申

 今日は暦の上では庚申(かのえ さる)の日らしいですね。
天下の大泥棒、石川五右衛門や鼠小僧が庚申の日に生まれたことから、この日(の宵)に生まれた子供は「大泥棒」になるという、俗信が江戸時代にはあったそうです。

続きを読む
posted by fuji_nishi. at 18:28 | Comment(0) | TrackBack(0) | 忠信利平
人気記事
    富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART