2011年12月26日

その手ぬぐいはどこから?

 最近、小ネタばかりを記事にしていて、だんだん訳の分からないブログになりつつあるので、久々に「五人男」に関する記事です。

 「浜松屋」の場面で欠かせない小道具と言えば、煙管(きせる)、(かんざし)緋鹿の子の布(ひかのこのきれ)に、そして手ぬぐいですが、煙管はda_thum.gif日本駄右衛門の持ち物、簪と緋鹿の子の布はben_thum.gif弁天小僧達の用意した物と理解出来ます。

 しかし、豆絞りの手ぬぐいはいつの間にか登場し、ちゃっかり弁天小僧hokkamuri.jpg頬かむりされてしまいます。あの手ぬぐいはいつ、どこで登場し、そもそも「誰のもの」なのか、疑問に思ったことはありませんか?

hensou.jpg
 当初、浜松屋に乗り込んだ二人は、武家のご令嬢とお付きの若党という出立ちで現れますが、彼らの手荷物の中に手ぬぐいがあるようには感じられません。

 万引きの容疑をかけられ、弁天小僧が正体を見顕した時には、気がつけば彼の近くに手ぬぐいがあるのです。
 
btk.gif

 そして帰り際には冒頭に述べたように、弁天小僧は崩れた髪形を隠すため、手ぬぐいを頬被りして浜松屋を退散する訳です。

hikkomi.jpg

 どうやら、この手ぬぐいはsj_thum.gif鳶頭の清次のものだったようです。

seiji.gif

 万引き騒動でひと悶着があった際に、鳶頭の清次が叩きつけた手ぬぐいだそうです。

[参考文献]kabuki3.jpg
『季刊雑誌 歌舞伎第三号』松竹株式会社(昭和44年1月)

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手拭い

美男と手拭い

手ぬぐいの本

sj_thum.gif用心棒の鳶頭・清次

鳶頭 清次の衣装


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 なんと、弁天小僧の絵入りの手ぬぐいです!
posted by fuji_nishi. at 11:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 浜松屋
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