2017年03月08日

白井権八(しらい ごんぱち)

 江戸時代前期に実在した人物、平井権八をモデルにした浄瑠璃や歌舞伎の演目で登場する役名。

 ちなみに平井権八(ひらい ごんぱち)という人物は、寛文・延宝(1661-1681)期頃の因幡(いなば・鳥取)出身の武士。

 家中の本庄助太夫を殺害し、国元から出奔。江戸で渡り徒士奉公をしているうちに、吉原の三浦屋の遊女、小柴と深い仲になる。遊郭に通い詰めた挙げ句、金に困った権八は、辻斬り強盗(=強盗殺人)を重ねて、延宝7年(1679)に処刑(磔刑・たっけい)された。権八の死後、小柴も後を追って自害したと伝えられている。

 この事件を元に、美形の若衆の白井権八として、幡随院長兵衛と架空の共演(?)エピソードを加えられ、次々と浄瑠璃や歌舞伎に舞台化される。


 最初に歌舞伎化されたのは、安永8年(1779)※『江戸名所緑曾我(みどりそが)』という作品。以降、多種多様な作品が誕生した。

 中でも有名なのは、文政6年(1823)、四世鶴屋南北による作品『浮世柄比翼稲妻(うきよつかいよくのいなづま)』の「鈴ヶ森」の場である。

akaju_thum.gif赤星十三郎ツラネセリフに出てくる「抜かねる盗み心の深緑」の緑も、案外このあたりが由来なんでしょうかね?

参考文献:カシオ電子辞書Ex-word XD-B6500 広辞苑

posted by fuji_nishi. at 12:43 | Comment(0) | TrackBack(0) | 歌舞伎・時代劇
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