2005年08月18日

しぎたつざわ?しぎたつさわ?

 昨日の訂正で気になったのが、
「(稲瀬川)勢揃い」の南郷力丸のツラネのせりふ「さてどんじりに控えしは、(中略)覚悟は予(かね)て鴫立沢 注6〜」の部分です。

 てっきり私は「しぎたつざわ」だと思っていたのですが、両親そろって「しぎたつさわ」と発音しています。つい最近になって歌舞伎に興味を持った私と違って、古典文学の造詣が深い人達が言うのだから、なんだか心配になってきました。

 結局、どちらが正しいのでしょうか?どなたかご存知の方がいらっしゃったなら、教えて下さい。
注:つらね【ツラネ・連ね】  
[猿楽などの「連ね事」から由来]主に荒事の主役が花道でいう(自分の出生やこれまでの経緯などを語る)名乗りぜりふ。

ちなみに南郷力丸のつらねセリフは以下の通りです。
nan_thum.gif「さてどんじりに控えしは、汐風荒き小ゆるぎ 注1 の、磯馴 注2 の松の曲がりなり、人となったる浜育ち、仁義の道も白川の夜船へ乗込む船盗人、波にきらめく稲妻の白刃に脅す人殺し、背負って立たれぬ罪科は、其身に重き虎ヶ石 注3悪事千里 注4 と云うからはどうで終(しま)いは木の空 注5 と、覚悟は予(かね)て鴫立沢 注6 、しかし哀れは身に知らぬ、念仏嫌えな南郷力丸」

 「小ゆるぎ」、「鴫立沢」、「虎が石」という、「大磯」と関連のあるキーワードから、私は勝手に南郷が「大磯出身」だと決めてかかっているのですが、実際の所はどうなんでしょうね。

注1 こゆるぎ・「ゆるやかな波の(海岸)」の意味。神奈川県中郡大磯町から国府津(こうづ)にかけての海岸、「こゆるぎ(小淘綾)の浜」か?鎌倉市腰越にも小動(こゆるぎ)岬がある。

注2 そなれ・磯風(=海風)になびき、地面から斜めに生えた状態。

注3 とらがいし・供養塔の一種で、曽我十郎祐成の愛人・大磯の虎女が全国に建てたと伝えられている。

注4 「悪事千里を走る」

注5 「どうせ最後は磔(はりつけ)の刑になってしまう」

注6 現在の神奈川県大磯町の西端にある。西行の和歌で有名。 日本椿の一種で、同名の白い椿があり、最期は潔く散ろうという意味もあるのかもしれないし、諺の「立つ鳥後を濁さず」ともかけているのかもしれない。

参考:椿 鴫立沢 google画像検索

大磯については、「東海道五十三次/大磯宿/観光」というページが大変、参考になりました。


posted by fuji_nishi. at 20:12 | Comment(0) | TrackBack(0) | 南郷力丸
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/6020538
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック
人気記事
    富士通パソコンFMVの直販サイト富士通 WEB MART