2005年10月24日

序幕 第三場−*稲瀬川谷場の場−(通し)

[主な登場人物]


hime_thu.gif信田小太郎の許嫁・千寿姫

akaju_thum.gif盗賊の仲間入り・赤星十三郎

t_thum.gif神出鬼没の盗賊・忠信利平

benten_1.gif弁天小僧

daemon2.gif日本駄右衛門

nan_thum.gif南郷力丸

*****
前の場面「神輿ヶ嶽」


<見どころ>序幕のシーンで盗みを働いて、「武士」としての名誉も誇りも希望も、すべてを一瞬にして失ってしまった赤星十三郎を中心に、この場面は展開する。そんな「失意のどん底」にいた少年が、ふとしたことで「悪」に目覚め、泥棒の仲間入りを決意するところが、見ものである。

 そして五人の男が夜道をさぐり合い(=暗闘・だんまり)、集結して、泥棒集団「白浪五人男」が誕生する。

[あらすじ]


 とんでもない悪党(=弁天小僧)に引っ掛かり、騙されたショックで神輿ヶ嶽(みこしがたけ)の崖から飛び降りてしまった千寿姫。ふと気がつくと、十三夜の月があたりを照らす、ここは神輿ヶ嶽の谷底。近くには稲瀬川の急流(!)が流れている。姫は今まで気を失って倒れていたのだ。

 一方、初瀬寺で盗みを働いて、武士としての誇りも旧主の名誉も汚してしまった赤星十三郎は、失意のどん底で「死に場所」を求めて彷徨っていた。偶然にも行き着いた先は、姫のいる神輿ヶ嶽の谷底。そこで身投げしようとしたところ、姫に声を掛けられる。

 お互いの身の上話をしていくうちに、姫がかつての旧主(=信田家)の婚約者であることが分かり、赤星は不思議な縁を感じた。しかし、ひとしきり会話した後、弁天小僧に身も心も弄ばれた姫は、その身を恥じて、再び川に身を投げ自害してしまう。かつての旧主の婚約者の最期を見て、赤星は自分も自害しようと決意する。

 しかし、死のうとする赤星を忠信利平が制止する。赤星の話を聞いて、忠信にとって赤星は、主人筋に当ることが分かる。実は忠信の父(伝蔵)が、赤星家に仕えていた(でも納戸金二百両を横領した)過去があったのだ。

 そして、さっき薩島から奪った百両を、これを薬代に使ってくれと赤星に渡した。忠信も浪人の身の上だが、今は駄右衛門の手下となっていることを告げる。

 最初に自分が盗んだ百両が、めぐりめぐって自分の元に戻ってきた因果から、赤星は自ら泥棒の仲間入りを決意する。

 そこへいつの間にか駄右衛門、弁天小僧、南郷が現れ、闇の中で五人は探りあい(=暗闘・だんまり)、集結し、散っていく。泥棒集団「白浪五人男」の誕生である。  



___________


『季刊雑誌 歌舞伎第三号』松竹株式会社(昭和44年1月)の設定では、

*−稲瀬川谷底の場−

[参考文献]

p0404.jpg
平成16年4月歌舞伎座パンフレット(2004年4月)

kabuki3.jpg
『季刊雑誌 歌舞伎第三号』松竹株式会社(昭和44年1月)
posted by fuji_nishi. at 09:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | あらすじ
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