2005年12月10日

勢揃い・ツラネ1

「勢揃い」

da_thum.gif問われて名乗るもおこがましいが、1 産まれは遠州浜松2 在、十四の年から親に放れ、3身の生業4 も白浪の、沖を越えたる夜働き 、盗みはすれど非道はせず、5 人に情けを掛川から金谷をかけて宿々で、6 義賊と噂高札7 に、廻る配符8 の盥越し9 、 危ねぇその身の境界10 も、 最早四十に人間の、定め11 は僅か五十年、六十余州12 に隠れのねぇ、賊徒の首領 日本駄右衛門」

現代語訳はコチラ

[脚注]


1・有名な名乗りゼリフ

2・現在の静岡県浜松市

3・偶然にも原作者の黙阿弥も、14歳の頃に親に勘当されている(そのあたりの体験もセリフに含まれているのではないかと、邪推してみる)。

4・なりわい・職業・本業

5・これも有名なせりふ。「盗みはしても非道なことはしない。」要は人殺しはしていないと言う意味。

6・掛川とは現在の静岡県掛川市で、「人に情けをかける」とかけている。金谷は静岡県金屋町。東海道の宿場街一帯で、名前が知られていることを意味する。

7・人通りの多い場所に立てられた罪人の指名手配書や布告文のこと。

8・人相書きの手配書が出回っていること。

9・盥(たらい)に乗って逃げなきゃいけない状態。

10・きょうがい・境涯。境遇。身の上。

11・さだめ・運命。寿命。

12・日本全国

日本左衛門についての詳細は、お茶街道/歴史探訪 人物クローズアップ/第10回 東海道/江戸時代の大泥棒『日本左衛門』2000/01/15をご覧下さい。

[参考文献]


9501p.jpg
平成7年1月歌舞伎座パンフレット『松竹百年 寿 初春大歌舞伎』

kabuki3.jpg
『季刊雑誌 歌舞伎第三号』松竹株式会社(昭和44年1月)



posted by fuji_nishi. at 23:37 | Comment(0) | TrackBack(0) | 日本駄右衛門
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